講演情報

[P34-6]塞栓術と硬化療法が有用であった結腸ストーマ静脈瘤の1例

瀨戸 寛人, 木村 文彦, 植野 吾郎, 畠野 尚典, 谷口 仁章 (独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)大阪みなと中央病院外科)
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症例は75歳の男性.多発肝転移, 多発肺転移, 膀胱頂部と後腹膜への浸潤を伴う進行S状結腸癌に対して腹腔鏡下横行結腸ストーマ造設術を施行した. 一次治療としてmFOLFOX6+Bev, 二次治療としてIRIS+Bevを施行中にストーマ静脈瘤を生じた. 同部位より頻回の出血をきたし, その都度, 輸血, 入院を要したためIVRを施行した. 超音波ガイド下に静脈瘤に流入する血管を穿刺し, コイル塞栓した後に硬化療法を施行し, 出血の制御が可能であった.若干の文献的考察とともに報告する.