講演情報

[P5-2]当院における若年性大腸癌について

大山 康博, 久保 顕博, 櫻井 翼, 永井 俊太郎, 中野 徹 (北九州市立医療センター外科)
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近年、大腸癌罹患数は増加傾向にあり、それに伴い若年での大腸癌発生も認めているが、若年者大腸癌の特徴、治療成績などは明らかにされていない。2015年から2024年に当院で大腸癌切除を行った40歳未満の大腸癌症例について検討を行った。同期間における若年性大腸癌は28例あり、右側結腸:左側結腸:直腸はそれぞれ5例、8例、15例だった。組織型はtub1/2が23例、その他5例であった。3例で初診時遠隔転移を認め、3例で術後再発を認めた。リンチ症候群を2例で認めた。若年者の大腸癌は初診時に遠隔転移を伴うものや、遺伝性要因を持つものがあり、治療方針の決定に注意を要するものがあることが示唆された。