講演情報
[VWS1-7]効率的なロボット大腸癌手術教育と技術認定取得を目指した多施設間での取組み
植村 守, 竹田 充伸, 関戸 悠紀, 波多 豪, 浜部 敦史, 荻野 崇之, 三吉 範克, 土岐 祐一郎, 江口 英利 (大阪大学消化器外科)
【背景・目的】我々は効率的な技術認定取得のため多施設間で共通の取組みを推進してきた.ロボット手術の急速な普及を背景に,ロボット手術での効率的な技術認定取得を目指して,多施設間で手技定型化/統一化を開始した.我々の取り組みと手技の実際を紹介する.
【これまでの技術認定取得への取組みと実績】技術認定取得のために複数関連施設間で,以下の如く手技定型化と統一化に取り組んできた.
1: 定期的なビデオクリニックによる手術手技の学習,
2: 若手医師が勤務施設を異動しても,効率よく手技を習得できるように関連施設間での手技統一化(2019~),
3: コンセプトの共通認識と指導法の統一化のための指導者講習(2022~),
この結果,技術認定取得者は年平均2.8人から2019年以降は平均8.3人へ増加した.
【ロボット支援手術での技術認定取得を目指して】現在,主要38関連施設中30施設でロボットが導入されており,関連施設間でロボット支援大腸癌手術症例数は急速に増加しつつある(2023年度ロボット支援大腸癌手術:年間約1500例,全大腸癌手術の約35%).腹腔鏡下手術と上記と全く同様の取り組みを始めている.ロボット支援手術においても,助手によるサポートを有効に生かしたマタドール展開を基本としており,腹腔鏡下手術で培ったノウハウをそのまま投影できるように定型化し,手技の統一化を図っている.
【手技概要】技術認定取得を目指した手技の流れは,腹腔鏡下手術と同様で以下のとおりである.
1:尾側マタドール展開による直腸固有筋膜露出,2:頭側マタドール展開による操作(内側剥離切開,IMA処理),3: 内側剥離層の露出とIMV/LCA切離,4: 頭尾側をつなげるマタドール展開による切開剥離,5:下行結腸外側切離,6:直腸左側マタドール展開による固有筋膜露出,7:腸間膜処理.となっており,適切なトラクション下のsharp dissectionによる直線的切開を操作の基本としている.
【結語】効率的なロボット支援手術での技術認定取得を目指した取組みを示した.
【これまでの技術認定取得への取組みと実績】技術認定取得のために複数関連施設間で,以下の如く手技定型化と統一化に取り組んできた.
1: 定期的なビデオクリニックによる手術手技の学習,
2: 若手医師が勤務施設を異動しても,効率よく手技を習得できるように関連施設間での手技統一化(2019~),
3: コンセプトの共通認識と指導法の統一化のための指導者講習(2022~),
この結果,技術認定取得者は年平均2.8人から2019年以降は平均8.3人へ増加した.
【ロボット支援手術での技術認定取得を目指して】現在,主要38関連施設中30施設でロボットが導入されており,関連施設間でロボット支援大腸癌手術症例数は急速に増加しつつある(2023年度ロボット支援大腸癌手術:年間約1500例,全大腸癌手術の約35%).腹腔鏡下手術と上記と全く同様の取り組みを始めている.ロボット支援手術においても,助手によるサポートを有効に生かしたマタドール展開を基本としており,腹腔鏡下手術で培ったノウハウをそのまま投影できるように定型化し,手技の統一化を図っている.
【手技概要】技術認定取得を目指した手技の流れは,腹腔鏡下手術と同様で以下のとおりである.
1:尾側マタドール展開による直腸固有筋膜露出,2:頭側マタドール展開による操作(内側剥離切開,IMA処理),3: 内側剥離層の露出とIMV/LCA切離,4: 頭尾側をつなげるマタドール展開による切開剥離,5:下行結腸外側切離,6:直腸左側マタドール展開による固有筋膜露出,7:腸間膜処理.となっており,適切なトラクション下のsharp dissectionによる直線的切開を操作の基本としている.
【結語】効率的なロボット支援手術での技術認定取得を目指した取組みを示した.