講演情報
[P1-01]自宅および公衆トイレでの院外心停止の特徴と予後
*神藏 貴久1、大和田 均1 (1. 鈴鹿医療科学大学)
【目的】院外心停止(OHCA)の特徴と予後を自宅および公衆のトイレで比較した.【方法】2016~2019年までのウツタインデータと,詳細情報を含む搬送データを結合,蘇生処置を行っていない4,659例を除外し,420,136例を一変量解析および傾向スコアマッチングにより分析した.【結果】トイレでのOHCAは,自宅や公衆にかかわらず,目撃がない症例と男性の割合が高く,心原性心停止の発生とバイスタンダーCPRの実施率が低かった.また,機能良好1か月生存率(1.6%)が他の空間(2.2%)より低かった。さらに,自宅トイレでのOHCAは,夏と朝に発生率が高く,心原性,ショック適応波形,非高齢者の割合が低かった.消化器系疾患に加え,脳血管障害や血管系疾患(主に大動脈病変と推定)によるOHCAが自宅トイレ室内で多く発生した.【結論】自宅トイレでの OHCA は,脳血管障害と大動脈病変によるものが多い.何か異常を感じてトイレに入るという行動は,生命を脅かす警告サインである可能性も考えられる.この行動を早期に発見することで,トイレでのOHCAの目撃機会や生命予後を改善できるかもしれない。
