講演情報
[P2-03]びまん性特発性骨増殖症に伴う腰椎椎体骨折により生じた椎体内の活動性出血に対してTAEを施行し救命し得た1例
*福本 靖1、柴田 尚明1、根本 樹希1、川﨑 貞夫1 (1. 南和歌山医療センター)
【背景】びまん性特発性骨増殖症(DISH)に伴う腰椎椎体骨折が原因で椎体内に活動性出血を来した症例に対し、TAEを施行することで救命し得た1例を経験したため報告する。【症例】複数回の脊椎圧迫骨折の既往のある76歳女性。転倒後の左股関節痛のため当院に救急搬送された。CTで左大腿骨に明らかな骨傷は認めなかったが、L2・3椎体骨折と左腸腰筋腫大を認めた。腰背部痛の訴えはなくL2・3椎体に関しても新鮮な骨折と判別できなかったため外来フォローの方針とした。2日後の外来フォロー時に顔色不良でありBP92/60mmHg、HR130bpmであったため、出血性ショックを疑い造影CTを施行したところ、L2椎体内に活動性出血を認めTAEの方針とした。TAEでは左L2・3腰動脈の血管造影で椎体内に活動性出血を認め塞栓した。TAE後バイタルサインは安定し、後日整形外科にて脊椎固定・椎弓形成術が実施された。【結論】DISHを有する脊椎骨折では稀に血管損傷を生じるが、椎体内に活動性出血をきたした症例は少ない。本症例ではDISHに伴う腰椎椎体骨折から生じた椎体内の活動性出血に対してTAEを施行し良好な転帰を得られた。
