講演情報

[P3-05]痙攣重積を呈したカルバマゼピン中毒の一例

*村上 公子1、鶴田 啓亮1、淺井 英樹1、川井 廉之1、福島 英賢1 (1. 奈良県立医科大学 救急医学講座)
33歳男性。てんかんの既往があり、カルバマゼピンとレベチラセタムを内服している。玄関で倒れているところを同居人に発見され、救急要請された。Dr. car接触後に強直性の痙攣が出現し、顔面にも挫創を認めたことから、てんかんによる意識障害により、転倒したことが疑われた。来院後も痙攣が持続するため、痙攣重積状態と判断し、気管挿管を行い、全身麻酔管理を行った。翌日、家族より自宅に30日分程度の処方の空がみつかったとのことであり、カルバマゼピンの血中濃度測定を行うと、64.4㎍/mLと高値であり、カルバマゼピン中毒による痙攣が疑われた。活性炭の投与と血液吸着療法を行った。その後カルバマゼピンの血中濃度は低下し、意識状態も改善したため、入院5日目に抜管し、8日目に自宅退院した。カルバマゼピン内服中の患者は意識障害・痙攣の原因としてカルバマゼピン中毒を疑う必要がある。本症例について若干の文献的考察を加え報告する。