講演情報
[P4-02]ゴセレリン酢酸塩デポ皮下注射後の左下腹壁動脈損傷に対して経カテーテル動脈塞栓術を施行した1例
*齋藤 加奈子1、齋藤 俊輔2、杉村 朋子1、梅村 武寛1 (1. 琉球大学病院、2. 沖縄県立中部病院)
>「背景」皮下注射により腹壁動脈損傷を起こすことは稀である。今回、ゴセレリン酢酸塩を皮下注射後に腹壁内巨大血腫を認め、経カテーテル動脈塞栓術(TAE)を要した症例を経験したため報告する。
「臨床経過」88歳男性。前立腺癌に対してホルモン療法中であった。泌尿器科外来でゴセレリン酢酸塩デポ皮下注(14G針)を左下腹部に行った。直後から穿刺部周囲の疼痛を自覚し、翌日にかけて穿刺部周囲の腫脹を認めたため救急搬送となった。来院時はバイタルサインの異常はなく、左下腹部に膨隆した硬結を認めた。腹部単純CT 検査では左下腹壁に95mm×64mm大の腫瘤を認め、 高吸収域と低吸収域が混在していたことから下腹壁動脈損傷による血腫と判断した。圧迫止血を行ったが、血腫の増大と貧血の進行を認め、第2病日にTAE を施行した。術後は血腫の増大や貧血の進行を認めず第8病日に退院した。
「結論」腹部への皮下注射時には下腹壁動脈損傷のリスクがあり、穿刺後の腹痛や皮下血腫の出現時には注意が必要である。下腹壁動脈を損傷した際には、周囲組織が柔らかいため圧迫止血が不十分となり、TAE が必要になることがある。
「臨床経過」88歳男性。前立腺癌に対してホルモン療法中であった。泌尿器科外来でゴセレリン酢酸塩デポ皮下注(14G針)を左下腹部に行った。直後から穿刺部周囲の疼痛を自覚し、翌日にかけて穿刺部周囲の腫脹を認めたため救急搬送となった。来院時はバイタルサインの異常はなく、左下腹部に膨隆した硬結を認めた。腹部単純CT 検査では左下腹壁に95mm×64mm大の腫瘤を認め、 高吸収域と低吸収域が混在していたことから下腹壁動脈損傷による血腫と判断した。圧迫止血を行ったが、血腫の増大と貧血の進行を認め、第2病日にTAE を施行した。術後は血腫の増大や貧血の進行を認めず第8病日に退院した。
「結論」腹部への皮下注射時には下腹壁動脈損傷のリスクがあり、穿刺後の腹痛や皮下血腫の出現時には注意が必要である。下腹壁動脈を損傷した際には、周囲組織が柔らかいため圧迫止血が不十分となり、TAE が必要になることがある。
