講演情報
[P11-01]水中毒による低Na血症の緩徐な補正に持続バソプレシンが有効であった一例
*栗原 茉莉子1、中島 靖浩1、森 ちひろ1、原野 康平1、高安 弘美1、前田 敦雄1、林 宗貴1、土肥 謙二2 (1. 昭和大学 藤が丘病院 救命救急科、2. 昭和大学 救急・災害医学講座)
【背景】重症水中毒例では大量の利尿により血中Na濃度の急激な上昇を認めることがあり、自由水輸液で逆補正する。今回はバソプレシンを併用し緩徐なNa上昇に制御できた1例を経験したため報告する。【症例】52歳女性。既往歴に統合失調症あり、水中毒を繰り返していた。精神科単科病院に長期入院中にE1V2M1の意識障害を発見され当院に転院搬送された。来院時の血中Na濃度は103mEq/Lであった。水中毒に伴う低Na血症の診断でICU入室となった。3時間で11mEq/Lの急上昇を認め、大量自由水輸液を開始するも輸液量以上の尿流出により血中Na値のコントロールが難しく、バソプレシンを2U/時間で開始した。バソプレシン開始後は尿量が制御され、Na補正速度は約8mEq/日に抑えられた。第3病日には経口摂取を開始し第7病日に精神科病院へ再転院となった。【考察】低Na血症において、水中毒では多尿のため過補正となりやすく、治療は難渋する。本症例では持続バソプレシンを使用することで尿量の制御が容易に得られ、緩徐なNa補正ができた。
【結語】水中毒による低Na血症の緩徐な補正には、持続バソプレシンが有効な可能性がある。
【結語】水中毒による低Na血症の緩徐な補正には、持続バソプレシンが有効な可能性がある。
