講演情報
[P11-02]入院患者におけるアルコール離脱症候群の予防プロトコルの作成
*篠原 隆宏1、佐藤 孝幸1 (1. 牛久愛和総合病院)
【背景】2012年の厚生労働省報告によると、生活習慣病リスクのある飲酒者は約1000万人とされる。当院では多量飲酒歴のある患者に対する離脱予防プロトコルがなく、入院に伴う断酒により離脱症状を発症した症例がある。【目的】多量飲酒歴のある患者において、断酒により生じる入院後の離脱症候群を予防することで現疾患の治療継続・医療従事者の業務負担軽減を目的として、離脱予防プロトコルを作成し検証を行った。【方法】2023年2月から2024年1月までの多量飲酒歴のある患者のうち純アルコール量60g/日を超える患者をプロトコル実施群とした。肝障害の有無でジアゼパム又はロラゼパムの投与を行った。離脱症候群の重症度評価としてCIWA-Arでスコアリングを行った。【結果】対象患者は8名おり、うちプロトコル実施群6名、未実施群2名であった。実施群においてせん妄の出現はなくCIWA-Arスコア(初回7.66±4.67、2回目2.5±3.01)の増悪を認めなかった。【結語】入院後のせん妄出現はなくCIWA-Arの増悪を認めなかったことよりプロトコルの有効性が考えられたが、症例数が少なく今後も症例の集積が必要である。
