講演情報

[P13-01]自己受診可能な患者による救急要請の現状について

*天坂 智司1、栗原 由利花1、上原 淳1、木川 英1、醍醐 一也1、吉田 雄一1 (1. 川越救急クリニック)
【背景・目的】当院では救急車の適正利用促進のため、明らかに軽症とわかる患者に対して不搬送とし自己受診を促している。その統計をもとに、自己受診可能な患者による救急要請の現状を考察する。【対象】当院へ救急要請があったが不搬送とし、自己受診となった患者を対象とした。【方法】過去5年間に当院に救急要請があった中から、不搬送となり自己受診になった患者を抽出した。当院へ自己受診を促す条件としては、バイタルサインが安定しており、入院や手術の適応がないものとしている。【結果】当院への過去5年間の救急要請は7998件。そのうち15.8%は不搬送となり、2.2%は自己受診している。【考察】救急車が1回出動した際に必要な費用は約4万5千円というデータがある。そのため、自己受診を促さなかった場合は、当院への要請だけでも概算で年間1000万円以上の税金が使われている計算となる。現在の医療は地域包括医療にシフトしているが、高齢社会や老老介護などにより、病院や入院へのニーズが高まっている。そのため、さらなる救急車の需要や医療費の圧迫が予測される。自己受診を促すことや救急車の有料化などの早急な対策が必要と考えられる。