講演情報

[P15-03]大学生世代における救急要請の特徴

*寺本 千恵1、上野 恵子2 (1. 広島大学大学院医系科学研究科周手術期・クリティカルケア開発学、2. 京都大学大学院医学研究科社会疫学分野)
本研究は、大学生世代における救急要請の特徴を明らかにすることを目的とした。研究デザインは後ろ向き観察研究で、2016年1月~2022年12月にA市消防局司令部が連絡を受けた救急要請事例を分析対象とした。事例のうち、年齢が18~22歳の事例を「大学生世代」とし、その他の事例を「その他の世代」とした。分析方法は、記述統計を行い、大学生世代とその他の世代における2群間比較を行った。消防司令部が連絡を受けた事例65,900件のうち、大学生世代は2,993件4.5%であった。大学生世代はその他の世代より、男性が1,806件60.3%、発生場所は道路が999件33.4%、仕事場が129件4.3%、事故種別では交通が926件30.9%、運動競技が100件3.3%、傷病程度は軽症が1,668件55.7%、救急隊判断緊急度は低緊急が612件20.4%、非緊急が421件14.1%と多かった。大学生世代は、初めての一人暮らし等で、相談の仕方がわからず119通報する者もいると考えられた。大学生世代への救急医療の利用の仕方に関する対応力向上のプログラムを検討することが必要であると考えられた。