講演情報
[P19-01]Pre-arrival Call:PACの概念化~現場滞在時間の短縮に着目して~
*酒本 瑞姫1、高山 祐輔1、高梨 利満1、菊川 忠臣1 (1. 帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科救急救命士コース)
救急搬送においては、決定的治療までの時間をより短くするために、救急車が現場に到着し、現場活動を経て病院へ搬送されるまでの時間を短縮することが重要である。しかし日本では2022年病院収容までの時間が42.8分であり、20年前より14分延伸している。この時間の延伸は国民に質の高い救急医療を提供するうえで重要な課題である。今回私達は、この課題ヘの取り組みとして実施されているPAC(Pre-arrival Call)に着目した。PACとは、これまで現場到着後に実施していた業務の一部を、現場に向かう救急車の中から電話で実施するものである。私達はこのPACが現場滞在時間の短縮に寄与するものと仮定してPACの概念を形成した。方法としては、全国すべての消防本部へ調査依頼を送付し、面接調査への参加意志を確認した。同意が得られた本部から、エリアに偏りが出ないように8名の研究対象者を選出し、半構造化面接を実施した。半構造化面接では「PAC」に関わる経験について語ってもらった。PACが時間短縮に関わる要因に着目してコードを抽出し、PACと現場滞在時間短縮までの機序を探索しPACを概念化したので報告する。
