講演情報
[P23-03]DOAC最終内服から長時間が経過した後、アンデキサネット アルファを投与した1症例
*前原 健司1 (1. 福山市民病院)
【背景】アンデキサネット アルファ(以下「本剤」という)はヒト第Ⅹa因子の遺伝子組み換え改変デコイタンパク質で第Ⅹa因子阻害剤(以下「DOAC」という)に対する中和剤であり、2022 年 3 月、DOAC投与中の患者における、生命を脅かす出血又は止血困難な出血の発現時の抗凝固作用の中和を効能又は効果として承認されている。本剤の国際共同第Ⅲb/Ⅳ相試験(14-505 試験/ANNEXA-4 試験)の組み入れ基準に、「本剤投与前18時間以内に、DOACのいずれかが投与された、または投与されたと考えられる患者」とある。【症例】67歳男性。心房細動に対してエドキサバン60mgを服用中の左副腎腫瘤破裂・後腹膜出血。開腹止血術・左副腎摘出術施行したが止血が得られず、さらに動脈塞栓術施行したが血圧の安定が得られなかったため、エドキサバン内服から18時間以上経過していたが本剤を投与した。その後の造影CTにて漏出が確認されなくなり、止血が得られた。【考察】本症例ではエドキサバン内服から18時間以上が経過した時点での本剤の投与となり、臨床試験で検証されていない範囲であった。本剤の投与に係る経過と検証を報告する。
