講演情報

[P23-05]HCUに薬剤師が常駐することで、ショックから離脱できた1例

*空田 洋祐1 (1. 宇部興産中央病院薬剤部)
【背景】当院では超急性期において病棟薬剤師が介入することが限られていた。2021年よりHCUに専任薬剤師を配置することにより早期からの薬物治療介入が可能となった。今回、HCU専任薬剤師が薬物治療に関与することにより症状改善に貢献したと考えられる症例を報告する。【症例】70代男性、水痘帯状疱疹ヘルペスウイルス脳炎の診断でHCUに入院。入院3日目急性腎障害、血圧低下とショックとなり同日からノルアドレナリン、細胞外液投与、持続的血液濾過透析を開始するも血圧が低く除水が困難であった。HCU専任薬剤師は、常用薬の処方歴と既往歴を確認。慢性関節リウマチでプレドニゾロンを長期内服していたことから相対的副腎不全の可能性を考え、少量ステロイドの持続点滴投与を主治医に提案し開始となった。開始後、血圧が維持され、除水が可能となった。入院9日目には、腎機能、意識レベルが回復した。【考察】本症例ではステロイド投与により血圧が回復しショック状態から離脱、さらには腎機能、意識レベルが改善したことから副腎不全が存在したと考えた。HCU専任薬剤師による常用薬を踏まえた上での症状評価が改善につながったと考えられた。