講演情報
[P23-11]テオフィリンの誤薬による強直性片麻痺・不整脈が疑われたアルツハイマー型認知症の1症例
*柳谷 束1、角 洋彰1、工藤 和臣1、櫻田 穣1 (1. 市立函館病院)
【症例】83歳女性、体重40.6kg【既往歴】喘息、高血圧、認知症【現病歴】JCS300で強直性の片麻痺を認め他院へ救急搬送されその後当院へ搬送。前医のMRI検査にて脳梗塞所見なく、認知症を背景とした症候性てんかん疑いで入院。搬送時JCS3、呼吸数21回/分、SpO294%(RA)、心拍数106/分、血圧156/71mmHg、体温37.3℃。心電図では二段脈がみられ、心エコー検査では心不全の所見があった。持参薬にあったテオフィリン徐放錠400mg/日の血中濃度は13.3μg/mLであったが、最終服用から推定24時間後の値であり、過量服用を疑い追加測定を提案。10時間後に測定が行われ6.7μg/mLであった。最終服用後の最高血中濃度は45μg/mL程度と推測された。独居で薬剤は自己管理し服用間違いが時々あり、誤薬によるテオフィリン中毒と考え主治医に報告した。入院後の心拍数や意識状態が改善している状況から薬剤性痙攣と診断さた。【結論】認知症の進行に伴い自己管理困難となり過量服用したと考えられた。中毒の発症リスクの少ない薬剤への切換えや保険薬局との連携も救急に携わる薬剤師の役割である。
