講演情報

[P26-01]4年制大学救急救命学科生の PH-ECG(STEMI)判読に関する理解の現状について

*木村 菜摘1、福岡 範恭1 (1. 京都橘大学健康科学部救急救命学科)
背景:STEMIの再灌流時間短縮には救急隊による病院前標準12誘導心電計(以下,PH-ECG)の活用が有効とされているが,救急救命士養成課程での教育は十分ではなく,報告もみられない。
目的:本学科生の PH-ECG(STEMI)判読に関する理解の現状を調査し報告する。
方法:本学科3・4年生を対象に,PH-ECGに関する設問を無記名のWEBフォームを用いて調査した(2023年9月)。項目は次の6項目とした(装着部位①,判読問題②肺血栓塞栓症③下壁梗塞④前壁梗塞,PCI時間⑤,在学中の学習到達目標⑥)。
結果:正答率は,①86.5%,②19.1%,③38.2%,④39.3%,⑤20.2%であった。学年で有意差がみられたのは④のみであった(4年生 51.1%,3年生 27.3%:p<0.05)。⑥では「冠動脈支配領域の理解まで」が70.8%,「国試で正答できる程度」が28.1%であった。
考察:STEMIの判読問題③④の正答率が低いことから,誘導と梗塞部位の関係が理解できていないことが考えられる。結語:本学科生のPH-ECG(STEMI)の判読に関して,学習到達目標は低くはないが,理解は不十分であった。