講演情報

[P28-01]PreHospitalにおける外国人・日本人観光客診療の特徴

*齋藤 僚太1 (1. JA北海道厚生連 倶知安厚生病院)
訪日外国人観光客は近年増加傾向である。外国人診療について検討した論文は数多く存在するが、多くが医療機関での検討であり、病院前救護における外国人診療についての報告は少ない。当院搬送となった観光客の傷病者引継書を用いて、病院前救護の特徴を後ろ向きに検討した。対象は2023年6月~12月に当院救急搬送となった日本人・外国人観光客とした。観光客の定義は、生活圏が当院管轄地区でない事、観光目的である事とした。帰省中、仕事で長期滞在中、観光中以外の交通事故症例、在日外国人は除外。加えて他病院で一度でも不応需となった事例や病院間搬送も除外した。最終的には日本人57人・英語圏の外国人44人・非英語圏の外国人28人が対象となった。搬送理由としてはどの群も外傷によるものが多かった。救急隊が病院前診療にあたった時間(接触~出発時間)は、日本人12分49秒vs英語圏13分15秒vs非英語圏14分26秒となり、非英語圏において診療時間の延長が認められた。救急要請理由別の検討では特に内因性で英語圏・非英語圏の診療時間の延長が認められた。翻訳ツールの拡充やホテル通訳への協力体制といった試みが必要であると考えた。