講演情報

[P28-03]当院に救急搬送された心疾患傷病者の検討と今後の課題

*飯島 甫1、岸田 全人1、作山 洋貴1、齋藤 笑里1、小室 奈央1、片山 久瑠1、佐々木 光風1、大谷 義孝1、加地 正人1 (1. 埼玉医科大学国際医療センター)
【背景】2022年の人口動態統計によると、心疾患は死亡原因の第2位であり、死亡原因内訳の約15.0%を占めている。平成29年と令和2年に厚生労働省が行った患者調査の概況によると心疾患患者(高血圧性のものを除く)が過去の調査に比べ増加傾向にあった。
【目的】救急現場において、救急隊が心疾患ホットラインを使用し、当院に収容された症例を分析することで今後の救急活動に役立てる。
【対象と方法】2021年1月1日から2023年12月31日までに当院に収容された症例。当院の電子カルテと救命救急科データベースをもとに後ろ向き調査を行った。
【結果】3年間での心疾患ホットラインを使用した救急受け入れ患者数は1214症例。そのうち心疾患と診断された症例は892症例(的中率73.4%)、消化管疾患が43症例、呼吸器疾患が18症例、肝胆膵疾患が18症例、その他205症例であった。
【考察】救急隊の12誘導心電図の読影スキル、病院前救護の病態把握などは、的中率の値から実用に耐え得るものであった。また、救急隊が心疾患を疑って収容依頼をした際には、受け入れ側の医療機関はすみやかに対応するべきである。