講演情報
[O1-03]院外心肺停止事案における傷病者の自己心拍再開率及び転帰について、口頭指導の効果から比較検討する
*佐野 博和1、本多 満2、岸 太一3 (1. 東京消防庁救急部救急管理課(東邦大学医療センター大森病院)、2. 東邦大学医療センター大森病院、3. 京都橘大学)
【背景・目的】院外心肺停止事案(OHCA)症例に対し、バイスタンダーCPR(BCPR)の実施は傷病者の生命予後に重要な要素である。本研究では、口頭指導の実施に伴うBCPRが傷病者の予後にどのように影響を与えるか研究する。【対象・方法】2017年1月から2022年12月までの当院へ搬送されたOHCA症例2015例(平均年齢68.2歳、男性63.9%、女性36.1%)を対象とし、口頭指導ありBCPRありをA群(n=556)、口頭指導なしBCPRありをB群(n=192)、BCPRなしをC群(n=1267)に分け、自己心拍再開率及び転帰を後方視点的に比較した。【結果】A群(自己心拍再開率16.0%、転帰6.5%)、B群(自己心拍再開率19.8%、転帰8.3%)及びC群(自己心拍再開率9.8%、転帰2.5%)の各群において年齢等の背景に有意差はなかった。AB群においては有意差がなく、A群C群では有意差を認めた。【考察】口頭指導の実施が自己心拍再開率及び転帰を決定する要素であることが示された。今後はC群において、どのような指導を実施すればA群になりえるのかを検討していくことが、必要である。
