講演情報

[O1-08]バイスタンダーCPRの実施率の性差が転帰に及ぼす影響
・・・ウツタインデータを用いた検討・・・

*福井 建皓1、上久保 敦1、智原 栄一1、平出 敦1 (1. 明治国際医療大学 保健医療学部 救急救命学科)
【背景】前回の本学会で、14歳から72歳までの年代では女性の病院外心停止患者は、男性に比べてバイスタンダーCPRを受けにくいことを報告した。【目的】この年代で女性が男性と同様にバイスタンダーCPRを受けた場合に男性と比較して蘇生成績が改善するかを検討した。【方法】心原性心停止のうち目撃された病院外心停止患者393,281人 (2005年-2021年) で14歳から72歳までの患者 141,023人を対象とした。傾向スコアを用いた逆確率重み付け法を用いて蘇生成績を男女で比較、検討した。【結果】この年代では女性は男性よりも社会復帰率は明らかに低かった (オッズ比:0.65 95%信頼区間:0.62-0.67)。逆確率重み付け法を用いて初期心電図波形も含めた関連因子を調整すると女性は男性よりも神経学的転帰が良好となった(調整後オッズ比:1.15 95%信頼区間:1.10-1.20)。【結語】生産年齢人口を中心とする年齢グループにおいて、女性は男性よりも蘇生成績が明らかに悪い。しかし、この年代の心室細動の女性に対してバイスタンダーCPRが実施されれば、男性より良好な転帰が期待される。