講演情報
[O10-07]救急搬送時の傷病者の病歴把握の実態(救急タグ所持者の特徴)
*酒井 智彦1、神村 幸輝2、宮﨑 絹子2、南田 真那2、西岡 彩夏2、前部 晴奈3、河内 孝仁3、木村 圭吾4、中尾 俊一郎1、織田 順1 (1. 大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター、2. 大阪大学医学部附属病院看護部 、3. 大阪大学医学部附属病院医療技術部、4. 大阪大学医学部附属病院臨床検査部)
【背景】我々が開発してきた救急タグは、医療情報を携帯できる形にしたもので、救急隊員が行う患者の既往歴、内服薬、アレルギーなどの情報収集に際して役立ち、救急隊の業務の円滑化につながると考えられる。本研究では、救急搬送時に救急隊が救急タグの所持を確認できた傷病者の特徴について調査した。【方法】豊中市消防局の救急隊が2022年に対応した記録(約2万件の救急活動記録)において、救急タグの所持を確認できた事例について、年齢、性別、事故種別、意識レベル、発災場所、同乗者の有無等について調査した。【結果】2022年の救急要請事案は26758件。救急タグ所持事例は59件。平均年齢70.2±21.6、男性30人、事故種別は急病48であった。意識レベル清明43、同乗者あり36(すべて家族)、発生場所自宅が49、道路3、公衆7であった。【考察】救急タグは救急カプセルと違い、携帯できることが利点の一つであるが、自宅以外からの救急要請の事例においてその使用が確認できていることから一定の有用性があるものと考えられる。【結語】救急タグの普及は救急現場における医療情報の共有に有用であると考えられる。
