講演情報

[O11-02]脳静脈洞血栓症 自験例8例から得られた知見

*松原 啓祐1、七枝 健太郎1、古館 隆太郎1、請田 裕人1、三木 一徳1、阿部 肇1、今村 友典1、金井 尚之1、佐藤 博明1 (1. 東京警察病院)
脳静脈洞血栓症は脳卒中のうち比較的稀な疾患であり、多様な病態が関与し多彩な症状を呈する。2018年4月から2023年12月まで8例の脳静脈洞血栓症を経験した。全例で初診時に頭痛を認めたが、痙攣や麻痺を呈した症例など多彩な症状を認め、画像上も皮質下出血、くも膜下出血など様々な所見を認めた。当院初診時に診断がつかなかった症例、当院で診断に至ったが前医では診断に至らなかった症例など、診断されたタイミングも様々であった。脳静脈洞血栓症の診断には全例でMRVが寄与していた。脳静脈洞血栓症は頭痛の鑑別診断として重要であるが、症状や経過、画像所見は様々であるため、その可能性を考慮し静脈系の画像評価を行うことが重要であると考えられた。
治療には全例でヘパリン投与を行い7例は予後良好であった。8例のうち4例は進行性の意識障害を呈したため血行再建術を行った。ヘパリン静注は脳静脈洞血栓症に対して唯一エビデンスを持つ治療であるが、進行性の意識障害を呈する例では血行再建術も検討されると考えられた。