講演情報
[O12-07]心停止患者におけるACPの実施状況とACP情報が与える影響についての検討
*吉川 徹二1 (1. 蘇生会総合病院)
【はじめに】当院での心停止患者に対するACPの実施状況とACP情報が与える影響について調査したので報告する。【対象および方法】2018年1月から2023年12月までに当院に救急搬送された心停止患者96例(検死例を除く)を対象としてACPの実施状況を調査した。また、ACP実施群とACP未実施群との2群に分類して年齢や住環境(自宅/高齢者施設)などを比較検討した。ACP実施群においては救急搬入後の心肺蘇生の対応につき調査した。【結果】35例にACPが実施されていた。年齢の中央値はACP実施群が88歳とACP未実施群の86歳に対して優位に高く(p=0.01)、ACP実施群はACP未実施群に比して高齢者施設の入所が多かった(p=0.001)。ACP実施群のうち21例では搬入時点でDNARの事前意思が確認でき、17例で心肺蘇生を中止することができた。一方、12例でACP情報が搬入後判明したため心肺蘇生を行う結果となった。【考察および結語】ACP情報は搬入時点での心停止症例の心肺蘇生を中止する判断材料となり得る。今後はACP情報の管理と、各機関への提供手段についても検討が必要である。
