講演情報
[O13-01]妻を突然失った夫への救急外来における関わり
〜トラベルビー看護理論の視点からの考察〜
*竹澤 美穂1、上村 由似1 (1. 北里大学病院 看護部)
【はじめに】救急外来では限られた時間の中で信頼関係構築が求められ、家族ケアには重要となる。今回、若年で来院時心肺停止にて搬送された患者の家族に対しトラベルビーの理論を活用し実践したため報告する。【症例】40代女性、来院時心肺停止にて搬送となった。患者は夫と二人暮らし。【看護実践】患者が搬送された直後、現状を受け止めきれない反応を示している夫を認識した。夫との面談を実施し抱えている感情を表出してもらうことで、夫の現状に寄り添うことができると考えた。面談室へ案内し、思いの吐露を促し、傾聴することで夫の思いに共感・同感した。そして、患者の死に向き合うために夫の心配事を抽出し解決のために介入した。【考察】トラベルビーは対人関係のプロセスが重要であると述べている。救急外来において、このプロセスに則った介入によって、夫を「患者の家族」としてではなく、「1人の人」として接し関わることに繋がった。【おわりに】救急外来でも看護の対象は家族も含まれる。患者家族に対するケアがより限られる中、トラベルビーが提唱する対人関係のプロセスを意識することで、寄り添った看護ができるのではないかと考える。
