講演情報

[O14-02]Virtual realityを活用した病院前救護における教育効果の検討~救急科隊員のアンケート調査結果~

*原田 諭1、河村 孝志2、鈴木 健介1,3、石橋 涼子2、成川 憲司1、中澤 真弓1,3、藤本 賢司1、杉山 裕二2、中谷 重広2、小川 理郎1,3,4 (1. 日本体育大学 保健医療学部 救急医療学科、2. 山口市消防本部 救急課、3. 日本体育大学大学院 保健医療学研究科、4. 日本医科大学 救急医学教室)
【背景】医学は日進月歩に進化するために救急業務に携わる職員には生涯教育が求められる。消防業務の内容は救急の他、警防、予防などを兼務しているため訓練確保と学習の時間確保に苦慮している。当学科では、救急現場活動内容を実践的で独自に作成したVRで学生教育を実施している。【目的】救急科隊員にVR動画教材を視聴させ教育効果を検討した。【対象と方法】山口市消防本部職員107名に2023年10月23日から2024年1月19日まで、COPD、外傷例のVRを視聴し、前後で後ろ向きアンケート調査した。【結果】有効回答数は84名(78.5%)。「実際に傷病者が目の前にいる」は、事前48.9%、事後83.3%、「実際の現場にいる感覚がある」は、事前51.2%、事後79.7%で、それぞれ有意に向上した。自由記載から「実際の現場の動画が有効ではないか」の意見も存在した。【考察と結語】3次元空間のVRは疑似体験が可能であり、教育面の有用性は当科が立証している。救急科隊員は兼務業務のため、現場経験を救急救命士より積むことが困難である。VRを効率良く活用すれば、全ての救急隊員は現場に必要な標準教育が維持されるだろう。