講演情報
[O15-02]急性腹症に対する早期鎮痛薬投与はER滞在時間を短縮させる
*小川 克大1、笹尾 駿介1、森田 宗新1、山田 敏寛1、武山 秀晶1、田中 拓道1、入江 弘基1 (1. 熊本大学病院 救急部)
【はじめに】腹痛はERでの主要な主訴のうちの1つである。診断前に鎮痛剤を使用しても診断遅延や誤診は生じず検査が容易になるため、ガイドラインでも推奨されている。早期の鎮痛剤使用が予後を改善させるかどうかは不明であるためその有用性について検討した。【対象と方法】2023年1月~3月まで当院ERに腹痛を主訴に来院した77例を対象とした。来院から鎮痛剤投与までの時間(door-to-painkiller-time; DTPT)、 CT撮影までの時間(door-to-CT time; DTCT)、ER滞在時間、誤診・再受診率を検討した。【結果】年齢中央値58歳、主な診断は腸炎27例、尿管結石12例、胆石症7例、腹膜炎7例であった。鎮痛薬使用は39例(50%)であり、DTPTは中央値24分であった。24分をcutoffとして早期投与、晩期投与、未投与の3群でDTCT、ER滞在時間を比較すると早期投与はDTCT(22vs27vs48分)、ER滞在時間(116vs147vs131分)が有意に短縮した。誤診や再受診率に差はなかった。【結語】ERにおける早期鎮痛剤投与は、DTCT、ER滞在時間を短縮する。

