講演情報
[O16-04]急性期虚血性脳卒中診療におけるハイブリッドERの有用性
*中島 千里1、柏浦 正広1、安田 英人1、伊古田 雅史2、山田 健嗣2、吉野 義一2、守谷 俊1 (1. 自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科、2. 自治医科大学附属さいたま医療センター 脳血管内治療部)
【はじめに】当センターでは、急性期虚血性脳卒中(AIS)診療にハイブリッドER(HER)を用いて再灌流までの時間短縮に努めている。本研究ではその有効性を評価した。【方法】2017年6月から2023年12月までの院外発症かつ血管内治療を受けたAIS 83例を対象とした。HERで診療したHER群と、HERを使用しなかった従来群に群別した。主要評価項目は、入院30日目の良好な神経学的転帰(mRS 0–2)、副次評価項目は、病着から穿刺までの時間(D-P time)および、病着から再灌流までの時間(D-R time)とした。【結果】50例(60%)がHER群、33例(40%)が従来群だった。良好な神経学的転帰はHER群と従来群で有意差はなかった (31 vs 20%、p = 0.32)。しかし、D-P timeはHER群で有意に短く(中央値: 100 vs 131分、p = 0.001)、D-R timeも有意に短縮した (中央値: 163 vs 202分、p = 0.018)。【結語】HER を用いたAIS診療では再灌流までの時間が短縮したが、患者の神経学的転帰の改善は示されなかった。
