講演情報

[O17-01]冬季に発生した労作性熱中症(EHI)の臨床的特徴

*井上 聡子1、宮家 麻希子1 (1. 警察共済組合兵庫県支部診療所芦屋分室)
【目的】冬季発生EHIの臨床的特徴を調べ夏季と比較すること。【対象と方法】2018年4月から2023年12月に受診したⅡ度EHI 1237例中、夏季(6~8月、S群646例)と冬季(12~2月、W群128例)の774例(男性523例、年齢平均値21±3歳)について横断的検討を行った。【結果】S群に比しW群では吐気としびれがは低頻度であったが、ふらつきと頭痛は同程度出現し、筋痙攣が高頻度(12.1% vs 21.9%, p=0.005)、 CPKが高値 [216 (146-347)U/l vs 292 (176-730)U/l, p<0.001]、CPK1万U/l以上の症例が高頻度(0.5% vs 7%, p<0.001)、尿中L-FABPが高値 [6.0 (3.5-11.2) μg/gCr vs 14.4 (7.3-32.9)μg/gCr, p<0.001]、L-FABPが基準値を超えた症例(>8.4μg/gCr)が高頻度(34% vs 70%, p<0.001)であった。【結語】冬季EHIは横紋筋融解症、早期腎障害の進行と関連している可能性がある。