講演情報
[O18-01]低体温を認めている患者に菌血症はどのくらい存在するのか?
*菅沼 和樹1、吉池 昭一1 (1. 社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院)
寒冷地域に立地する当院には、低体温の状態で救急搬送されてくる患者が一定数いる。低体温の際には菌血症が鑑別の一つとして挙げられるが、実際にどれくらい存在するのかは分かっていないため、調査することとした。【方法】2020年4月~2023年3月までの3年間に当院搬入時点で35℃未満だった患者を対象にして、血液培養陽性となった割合を、診療録を用いて後方視的に検討した。【結果】対象となった121名のうち101名が血液培養を採取されていた。陽性となったのは25名、コンタミネーションと判断された患者を除くと13名であり、血液培養を採取された患者の10.7%だった。【考察】低体温を認めている患者は「寒冷環境下で倒れていた」というエピソードで救急搬送されて来ることも多いため偶発性低体温と考えがちだが、今回の調査では約10%が菌血症であったという結果であった。低体温を認めている場合には菌血症の可能性があるため、救急外来での初療時点で血液培養を採取すべきである。
