講演情報

[O18-04]当院における偶発性低体温症例の検討

*須原 誠1、三上 仁1、赤坂 威一郎1、横沢 路子1、大野 孝則1、成田 知宏1、坂本 和太1、近藤 正輝1、井筒 琢磨1 (1. 岩手県立中央病院救命救急センター)
【はじめに】当医療圏(岩手県盛岡市)は北上盆地の北部に位置しており冬は非常に冷え込み、本州の県庁所在地の中で年平均気温が最も低い地域とされている。今回、当院における偶発性低体温症の状況について検討した。【対象】2018年4月から2023年3月までの5年間に当院救急受診した偶発性低体温症139例。【結果】男性67例、女性72例。3例のみウォークインでそれ以外はすべて救急搬送事例。年齢別では64歳以下18例、65~74歳30例、75歳以上91例で、転帰が死亡であった割合はそれぞれ11.1%、23.3%、29.7%(全体25.9%)であった。発生場所は屋内106例(76%) 屋外33例(24%)であったが、高齢者になると屋内発症の割合が多くなる傾向がみられた。若年者では飲酒による酩酊などの屋外事例も散見された。発症時期はやはり寒冷期が多く8割が11月から4月(6か月間)であった。【考察】偶発性低体温症は高齢者に多く、屋内発症の割合が高い。社会的な高齢化傾向が背景にあるが特に独居、老々介護での屋内発症低体温症予防、早期発見には家族、行政などを含めた周囲の見守りが必要である。