講演情報

[O2-04]気道確保による連続胸骨圧迫は予後改善に寄与するか

*石倉 健1、小椋 透2、土肥 薫3、鈴木 圭1、米本 直裕4、田原 良雄4、池田 隆徳4 (1. 三重大学医学部附属病院 救命救急・総合集中治療センター、2. 三重大学医学部附属病院 臨床研究開発センター、3. 三重大学大学院医学系研究科 循環器・腎臓内科学、4. 日本循環器学会 蘇生科学検討会)
【背景】心肺蘇生中の胸骨圧迫比率は60%以上が提案されている。高度な気道確保を行うと連続胸骨圧迫となるため、胸骨圧迫比率は最大となる。【目的】気道確保をすることによって社会復帰率は改善するかどうかを検討すること。【方法】日本のウツタインデータ(2011年~2017年)を使用し、心原性、40歳以上65歳以下、目撃あり、バイスタンダーによる胸骨圧迫あり、覚知から病院到着まで20分以上かつ自己心拍再開していない症例を対象とした。簡易気道確保群は気道確保なしとエアウェイ、高度気道確保群はラリンゲアルマスク、ラリンゲアルチューブ、気管挿管とした。【結果】対象は13158例であった。簡易気道確保群で有意に高い社会復帰率を示した(13.3% vs 5.7%, p<0.001)。気道確保の種別ごとに比較すると、気道確保なし群で有意に高い社会復帰率であった(20.4%, 11.4%, 6.7%, 5.9%, 4.1%, p<0.001)。関連があった他の因子を含めた解析でも同様であった。【結語】本研究の対象症例では、簡易気道確保群で高い社会復帰率を示した。換気方法の検討が必要かもしれない。