講演情報

[O2-06]機械的胸骨圧迫装置装着のタイミングがアドレナリン投与時間に与える影響についての検討

*山崎 真悟1,2、中川 洸志2、植田 広樹2、田中 秀治2 (1. 横須賀市消防局、2. 国士舘大学大学院 救急システム研究科)
(目的)横須賀市の病院外心停止(OHCA)傷病者の機械的胸骨圧迫装置(MCD)装着のタイミング(傷病者接触からMCDによる胸骨圧迫開始まで)とadrenaline time(傷病者の接触からアドレナリン投与まで)との関連を検討すること。
(対象と方法)横須賀市のウツタインデータを用い、2022年5月1日から2024年2月29日までのOHCAにおいて、MCD装着後にアドレナリン投与が実施された傷病者を対象とした。MCD装着のタイミングを早期装着群と後期装着群の2群に分類し、傾向スコアを共変量とした多変量ロジスティック回帰分析で調整オッズ比(AOR)と95%信頼区間(95%CI)を推定した。
(結果)対象のOHCA傷病者は174例、早期装着群は92例、後期装着群は82例であった。多変量ロジスティック回帰分析の結果、早期装着群は早期のアドレナリン投与と有意な関連を示した(AOR;3.47、95%CI;1.61-7.49)。
(結語)MCDの早期装着は早期のアドレナリン投与と有意な関連を示した。地域MC協議会は、MCDの早期装着を明確化し早期のアドレナリン投与に繋げるための蘇生戦略の検討が必要である。