講演情報

[O2-09]アドレナリンの神経細胞に対する濃度依存的作用

*小酒井 和輝1、蔡 承達2,3、許 繼方3、長名 シオン4、櫻井 勝1,2,4、金子 雅希2,3、田中 秀治1,2,4、羽田 克彦1,2,4 (1. 国士舘大学大学院救急システム研究科、2. 国士舘大学体育研究所、3. 株式会社分子栄養研究所、4. 国士舘大学体育学部スポーツ医科学科)
【背景】病院前救護において、心肺停止患者にはアドレナリンが蘇生ガイドラインでも推奨され世界で広く使用されているが、アドレナリン投与が脳機能予後を悪化させるのでないかとも考えられている。 【目的】神経細胞に対するアドレナリン直接作用を分析すること 【方法】ラット褐色細胞腫を7日間培養し、神経成長因子で分化させた。その後、未分化細胞を死滅させ、分化した神経細胞のみを抽出した。抽出した神経細胞に、0.03μg、0.3μg、3.0μg、30.0μg、300μg/mlのアドレナリンを投与し傷害細胞数をカウントした。 【結果】アドレナリン無添加の対照群に比べアドレナリン添加群では濃度依存的に30μgまで死細胞数が徐々に増加した。しかしアドレナリン投与量が300μgとなると、死細胞数は約3倍に有意に増加した。 【結論】アドレナリンの投与量を30μgから300μgに増加させると、PC12細胞の死が急速に誘発されるという結果が得られた。この結果は、アドレナリン誘発細胞死のメカニズムに容量閾値効果がある可能性を示唆した。