講演情報
[O20-06]病院前救急診療活動におけるインシデント対策~P-mSHELLモデルでの分析による変化~
*野村 昌夫1、越後 整2 (1. 恩賜財団 済生会滋賀県病院 看護部 救急外来、2. 恩賜財団 済生会滋賀県病院 救命救急センター・救急集中治療科)
【はじめに】当院ではドクターカー・ヘリでの病院前救急診療活動(プレホス活動)を行っている。活動において、年間10件以上のインシデントが発生していた。そこで、発生要因の分析にP-mSHELLモデルを導入したため、その効果と課題を検討した。【方法】インシデント発生時、当事者にP-mSHELLモデルでの分析をした上で報告書を提出してもらうよう依頼。プレホス活動安全係がフィードバックを行うことで分析内容と改善策の充実を図った。その後、スタッフ全員への共有と周知を行った。【結果】インシデント総件数は2022年度までは10件以上だったが、2023年度は7件に減少した。2023年度の内訳は、診療資器材・薬剤管理(救急車内や現場等への忘れ物)に関するものが5件だった。安全係が当事者と複数回関わり、共に考え構成要素ごとに要因を振り返り、改善策が挙がるようになった。【考察】インシデント件数減少との関連性は評価し難いが、発生要因を多角的に分析できる点でP-mSHELLモデルの活用は有用であると考える。今後はこの方法を継続し、活動時はコミュニケーションを密に行いながらインシデントゼロを目標にしていきたい。
