講演情報
[O23-01]能登半島地震で見えてきた当院のDMAT出動態勢の課題と展望
*太田 育夫1、植嶋 利文1、増田 善文1、津田 喜裕1、布谷 早希子1、石部 琢也1、松島 知秀1、篠崎 広一郎1 (1. 近畿大学病院)
平時よりDMATの出動に関する体制づくりが必要であるが、今回の能登半島地震を経験し、当院DMATの出動体制に関して、いくつかの問題点が浮き彫りになった。一つは、出動部隊の編成に関する問題である。医師は当科の隊員が大半で、編成は容易であるが、看護師およびロジについては、所属部署が複数となるため、調整が困難であった。困難となった問題点を挙げると、隊員としての技量および経験を所属長が把握しておらず、隊員構成の偏りがみられた。勤務調整についても複数部署での調整が必要となり、複数隊の派遣には対応できないことも判明した。また病院上層部と院内DMATの連携不足があった。このことは、病院内でのDMAT活動の認知不足につながり、出動の必要性さえ疑問視される場面もあった。これらの問題を踏まえて、当院のDMAT委員会では、新たな体制づくりを模索し、今回コーディネーター制度をもうけることとした。これにより医師・看護師・ロジの各コーディネーターにより上下の連携強化と出動隊員編成をスムーズに行うことが期待される。本学会では判明した問題点を示すとともに、新体制の概要について発表し、その後の効果について報告する。
