講演情報

[O25-02]高齢者の救急搬送受け入れに伴う社会福祉的対応について

*大塚 輝生1、河野 匡彦1 (1. マツダ株式会社マツダ病院)
昨今の超高齢社会の中、二次救急医療機関である当院においても救急搬送患者のうち高齢者が非常に多くの割合を占めている。高齢者に対する救急医療では、医学的要素のみならず、社会福祉的要素も合わせてその後の方針を決定する必要があると考える。今回我々は、来院時の状態は比較的軽症であるが診察結果で「脱水・衰弱」と診断、それに至った誘因が「独居・老老」と考え、「現状のADL・社会的な背景」から帰宅困難で入院とした2例のその後の対応を報告する。高齢者に対する救急医療においては、医学的治療で全身状態が改善しても、入院中の認知症進行・ADL低下などにより、現状の社会的な背景では帰宅困難である状況に変わりなく、入院中に社会福祉的な側面を考慮した対応が必要であることが多い。そのため医学的には治癒しているものの、転院調整、介護認定調査などのため、入院期間が長期にわたってしまうことがある。限られた医療資源の中でこのような症例に対応するため、院内に専従の調整部門が必要である。そして多職種(MSW、ケアマネ、リハビリ、嚥下、栄養)や異なる医療機関・老健施設との密な連携が必要と考える。