講演情報

[O25-05]穿通性体幹部外傷によるショック症例に対して手術室直接入室を実現した一例

*齋藤 友厚1、吉村 有矢2、箕輪 啓太2、十倉 知久2、近藤 英史2、砂田 大貴2、川村 和宏3、奥沢 悦子2、今 明秀2 (1. 八戸市立市民病院 看護局 手術室、2. 八戸市立市民病院 救命救急センター、3. 八戸市立市民病院 薬局)
【背景】当院では重症外傷に対しドクターヘリ、ドクターカーの現場で手術治療が必要と診断された場合、迅速な手術開始を目指して体制を考案してきた。今回、穿通性体幹部外傷による腸管脱出患者でERを経由せず、手術室へ直接入室した症例を報告する。【症例】66歳男性、うつ病。自殺企図による腹部穿通性外傷2か所、腸管脱出あり。FAST陰性。血圧、酸素飽和度測定不可、頸動脈触知可能で脈拍90回/分微弱。顔面蒼白と冷汗あり、JCS:Ⅰー3。包丁は床に抜け落ち、体外出血は少ない。【経過】手術室直接入室を決定し、ドクターヘリ担当医師接触から27分で病院到着。到着後5分で手術室入室、6分で麻酔導入、14分で手術開始ができた。穿通創は肝臓に達していたが、迅速な手術治療開始と損傷部位の止血・修復ができ術後経過は良好で退院に至る。【考察】手術室直接入室は患者救命と良好な予後に有効と考える。入室には手術室看護師の迅速な受け入れが最も重要となるが、救急医、ERなど多部署、多職種との普段からの協働と想定の賜物が直接入室実現の最大要因と考える。【結語】穿通性体幹部外傷患者への手術室直接入室は有効であり、プロトコルを作成した。