講演情報
[O25-07]救急外来からの転院搬送 -地域完結型治療を目指して 10年目の検証-
*出雲 明彦1、山田 弥生2、峯 修平3 (1. JCHO九州病院 救急科、2. 同看護部、3. 同医療連携室)
背景と目的:北九州市は、最も高齢化が進んだ政令指定都市である。地域の高齢化により、成人の救急車搬入台数は年々増加傾向である。高齢者は、たとえ軽症であったとしても社会的入院を必要とする状況が必要となる。限りある入院ベットを有効的に使用する目的で、2015年度より、救急外来(ER)から積極的に転院を行っている。療養目的にて他医療機関に転院となった症例を検討する。対象と方法:2015年10月から2024年3月までの、当院ERへ救急搬送され、療養目的にて他医療機関に転院搬送された748例をその疾患や転送方法について年度別に比較検討した。結果:疾患別では、軽症の肺炎、尿路感染などの感染症や全身打撲などの外傷が多く、転院手段として、介護タクシーの使用は、337例(45%)であった。高齢者の軽症救急患者の転院搬送においては、地域の他病院と連携を強化し、地域完結型医療を進めてきた。ERから療養目的の転院を受け入れてくれる病院数は、20ヶ所へと増加した。高齢者の多い地域の基幹病院として、ERでの取り組みを紹介する。
