講演情報

[O27-02]消防機関と介護・福祉・保健機関の連携体制の全国実態調査結果

*上野 恵子1、寺本 千恵2 (1. 京都大学大学院医学研究科社会疫学分野、2. 広島大学大学院医系科学研究科周手術期・クリティカルケア開発学)
背景:2000年代以降地域包括ケアシステムが構築され、重層的支援体制整備事業も開始となり、地域社会で関係機関の連携体制が推進されている。しかし、消防機関と在宅医療・介護・保健機関の連携に関する知見は報告がない。本研究は、全国の消防機関と介護・福祉・保健機関との連携体制の実態を調査することを目的とした。方法: 726消防本部を対象とした。2023年7~9月に消防本部にweb調査のURL・QRコードを記載した文書を郵送し、介護・福祉・保健機関と連携の有無、連携している機関、連携上の課題などの項目を尋ねた。結果:530機関の消防本部から回答を得た(回収率73.0%)。介護・福祉・保健機関と連携ありと回答した消防本部は445機関(84.0%)だった。連携している機関は、保健所(62.5%)、地域包括支援センター(54.6%)、市区町村介護担当部局(40.0%)などが挙げられた。連携上の課題は関係機関の夜間休日の対応(20.2%)の回答が多かった。結論:地域包括ケアシステムや地域共生社会づくりの施策と連動して、地域社会で消防機関と介護・福祉・保健機関の連携体制を構築していくことが求められている。