講演情報

[O27-09]難治性VF症例の救命率向上を目的とした救急活動プロトコルの運用とその効果

*片岡 竜彦1、横田 順一朗2、樋本 克徳1 (1. 堺市消防局、2. 大阪府堺地域メディカルコントロール協議会)
目的
救急活動において、難治性VFの早期認知とECPR対応医療機関への早期搬送が、予後改善に繋がるとの仮説をもとに改正したプロトコルの効果を評価すること。対象と方法
2014年から2022年までに救急搬送された“難治性VF”を対象とし、プロトコル改正(2020年8月)前後の一ヶ月生存率及び社会復帰率を比較検討した。改正の要点は、①電気ショックを2回実施した場合を“難治性VF”とすること、②搬送先は直近のECPR対応医療機関とすることとした。結果
救急活動時間(現着~病着)が3分11秒短縮し、一ヶ月生存率が5.1ポイント、社会復帰率は0.5ポイント上昇した。
○改正前(n=281)
 ①救急活動時間:21分00秒
 ②ECPR対応医療機関搬送:74.7%
 ③一ヶ月生存率32.4%、社会復帰率22.8%
○改正後(n=120)
 ①17分49秒
 ②95.8%
 ③37.5%、23.3%考察・結語
ECPR対応医療機関への早期搬送が実現し、予後が改善傾向となった。
地域の救急医療体制に適した活動指針を定めたことで、救急活動が改善した。難治性VFの早期認知とECPR対応医療機関への早期搬送が予後改善に繋がることが示唆された。