講演情報
[O3-06]意識障害を主訴に搬送されメタノール中毒と診断した一例
*松本 雪菜1,2、新居田 翔子1,2、松山 尚樹1,2、丸岩 伯章1,2、歌田 州佑1,2、早川 翔1,2、堀内 弘司1、古郡 慎太郎1,2、篠原 真史1,2、大塚 剛1,2、宮崎 弘志1、古谷 良輔1,2 (1. 独立行政法人 国立病院機構 横浜医療センター、2. 横浜市立大学医学部救急医学教室)
【背景】メタノールは燃料用アルコールや農薬、塗料の原料として用いられている。メタノー中毒は自殺目的に飲用する例が増えている。今回検査結果や画像所見からメタノール中毒を疑い、確定診断に至った症例を経験したので文献的考察を含めて報告する。【症例】40代女性。来院数日前から咽頭痛、食指不振、嘔吐が出現しその後意識障害を認め搬送となった。来院時に代謝性アシドーシス、浸透圧gap開大、MRIで両側基底核に左右対称にDWI、T2、FLAIRで高信号を認めたこと、頭痛時に燃料用アルコールを口腔内に噴射していた病歴からメタノール中毒を疑った。入院時の尿検査からメタノールが検出されたことから確定診断となった。入院後に透析を行い経時的に意識レベルの改善を認めた。【考察】確定診断となる血中・尿中メタノール値は迅速検査ではない。そのため原因不明の意識障害、代謝性アシドーシス、浸透圧gap開大がみられた場合はメタノール中毒、エチレングリコール中毒、テトラサイクリン中毒、一酸化炭素中毒などを鑑別としてあげ、病歴の詳細な聴取、MRI、血中・尿中薬物濃度の測定が肝要である。
