講演情報
[O3-07]市販解熱鎮痛薬の過量摂取後、薬剤師による血中濃度測定によりカフェイン中毒と判明した1症例
*新居 裕一郎1、松本 徳人1、涌嶋 伴之助1、松田 健一2、亀岡 聖史2、吉岡 早戸2、生越 智文2、本間 正人2、上田 敬博2 (1. 鳥取大学医学部附属病院薬剤部、2. 鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター)
【背景】当院では、急性薬物中毒で搬送される患者の中でカフェイン中毒の症例が多く、透析導入の指標として薬剤師によるカフェイン血中濃度測定を実施する運用を構築した。今回、市販の解熱鎮痛薬にてカフェイン中毒に至った症例を経験したので報告する。【症例】15歳、男性。市販の解熱鎮痛薬を50錠服用。来院時、血清カリウム値3.2 mmol/L、心拍数114回/分、嘔吐あり。症状とカフェイン含有量から、カフェイン中毒を疑い血中濃度測定を実施。来院時の血中カフェイン濃度は57 µg/mLだった。一般に30 µg/mL以上が中毒域とされるが、心室性不整脈等の重篤な症状はないため外液負荷および対症療法を継続。第2病日目の血中カフェイン濃度は30 µg/mL、第3病日目には中毒域未満となり、各症状も改善し自宅退院した。【結語】市販の解熱鎮痛薬にはカフェイン含有製品が多いが、覚醒作用等を期待したものであり、カフェインの記載は裏面等に留まる。本症例は市販の解熱鎮痛薬であっても過量摂取によって血中カフェイン濃度は中毒域に達し、第2病日まで遷延したことから血中濃度の迅速測定および経過の把握が重要であると考える。
