講演情報

[O3-08]当院におけるカフェイン中毒について

*室谷 卓1、櫻本 和人1、梶野 健太郎1、池側 均1、鍬方 安行1 (1. 関西医科大学救急医学講座)
(はじめに)カフェイン過量摂取では精神症状、不整脈の誘発などを起こす。中毒例では摂取量や症状などから治療を選択する必要がある。
(目的)当院におけるカフェイン中毒の診療を振り返る。
(対象と方法)当院で過去10年間に経験した1g以上のカフェインを摂取した患者で、診療情報から後方視的に検討を行った。
(結果)対象者は23名で年齢は26±12歳で男性は9名、死亡例はなかった。5g未満摂取患者(少量群)の多くは感冒薬の過量摂取で全14名のうち透析や頻脈の制御を行った患者はいなかった。5g以上摂取患者(多量群)は9名で、全例に頻脈が見られたがけいれん例はなかった。心室細動が1例に見られた。抗不整脈薬は血圧低下を伴った頻脈例に使用され、血液浄化法は改善のないacidemiaをきたした 3例に行われていた。来院時血中乳酸値の中央値は少量群47㎎/dlに対し多量群56㎎/dlで有意な差は見られなかった。
(まとめ)カフェイン摂取少量例に対しては特異的な治療は不要であり、循環やacidemiaの制御困難な摂取多量例に対して抗不整脈薬・血液浄化が行われていた。重症例では積極的な治療介入が有用であったと思われる。