講演情報

[O3-09]薬物過量服薬後、代謝性アシドーシスが遷延した原因がジャディアンスだった1例

*清水 弘毅1 (1. JCHO徳山中央病院)
はじめに
薬物過量服薬にはこれまでもいろいろな薬が用いられてきた。若い世代を中心に繰り返される市販薬の過量服薬は社会問題になっているのは記憶に新しいか。飲む薬が多様化する中で何が、どのような作用を示すかは知らなければならない。
臨床経過
30代女性。糖尿病のある患者で2年前にインスリンの過量投与による自殺企図があり、それ以降インスリンを処方されず、経口血糖降下剤で対応されていていた。今回、子供の教育のことで夫とけんかになり、それがきっかけに死にたくなり、自分の処方薬とADHDの子どもの処方薬をまとめて服薬した。その後、ふらつき、呂律が回っていないところを夫に発見され、救急搬送となった。来院時、JCS-20、血圧:137/83mmHg、脈拍:130bpm、SpO2:93%(室内気)、体温:36.5度だった。すぐに血液ガス検査を行い、乳酸上昇のない代謝性アシドーシスを確認。経口血糖降下薬も過量服用していると考えられたが低血糖もなかった。原因精査目的に入院後、内服薬を調べ、今回の原因がジャディアンスと判断した。その後、対症療法のみで状態は改善し、かかりつけの精神科病院へつなぐことができた。