講演情報

[O33-01]ALSトレーニングが、BLSの知識の一部を誤認させる可能性

*永渕 克弥1、箭代 理沙2、小田原 一哉3 (1. 松山市民病院 臨床教育室、2. 松山市民病院 看護部、3. 松山市民病院 救急科)
【はじめに】JRCガイドラインにおいて、BLSではCPR開始後、体動やAED到着またはALSに移行するまでは、定期的な呼吸と脈の確認を行わない。ALSについては2分毎に電気ショックの必要性とROSCを評価する。今研究では受講者が正しく理解しているか評価した。【方法】BLSコースおよびICLSコースにおいて、コース前後に正誤問題を出題し正解率を評価した。両コースにおいてBLS中のCPRでは、定期間隔での評価を行わないよう指導した。【結果】受講数はBLS 27名、ICLS 27名。コース前のBLS-CPR中の定期間隔評価を問う正解率は66.7%、51.9%であり、有意差は見られなかった。コース後BLSコース正解率 96.3%となったが、ICLSコースでは正解率 29.6%と、正解率はむしろ低下した。正解率には有意差が見られた。【考察】ICLSではALSを繰り返し訓練する。ALSでは2分に1度の評価を常に行っており、BLSの知識を妨げている可能性があった。【結語】ALSを含む研修は、BLSの知識を誤認させる可能性が示唆された。これを考慮した上で、適正な指導が必要であることが考えられた。