講演情報

[O37-01]「やらせる」ではなく「育てる」
~院内認定制度の導入による特定行為の“質”の担保~

*平田 誠1、宮坂 恒輝1、世一 華帆1、森本 幸夫1、山田 君代1、木本 正英1、吉永 雄一1、時女 知夫1、渡邉 太郎1 (1. 社会医療法人純幸会 関西メディカル病院)
当院は急性期180床ながら年間8000件の救急搬送を応需する二次救急医療機関で、2014年から病院救命士を積極的に採用しており、現在、約20名が在籍する。2021年の救急救命士法の一部改正により、救急外来での救急救命処置が法的に可能となったが、当院では学会ガイドラインを遵守して処置の“質”を担保するため、当初は静脈路確保やアドレナリン投与など特定行為に該当する侵襲的処置は除外した20項目のみをマニュアル化し、開始とした。その後、他施設の動向や本学会の委員会での検討内容を参考に、地域消防救命士の就業前研修と同等以上の研修体制を準備し、研修修了と技能試験、理解度確認試験を経て、院内メディカルコントロール委員会の認定を受けるという「院内認定制度」を導入することで、“質”の担保も可能と判断し、本年1月より「静脈路確保」「アドレナリン投与」「ブドウ糖液投与」の3行為の研修・認定を開始した。今後、学会認定の要件が定まれば速やかに適応できるよう準備を整えつつ、病院として特定行為の“質”を担保する取り組みも継続し、将来的には「病院救命士のための研修医療機関」の先駆けとなることを目指していきたい。