講演情報
[O39-01]救急救命士法改正前後における救急救命士の就業実態の変化
*栁原 駿平1 (1. 海老名総合病院)
【背景】医師の働き方改革に伴い2021年救急救命士法第44条が改正され、救急救命処置を実施する場所が「医療機関において入院するまでの間」へ拡大された。すでに法改正前の救急救命士の雇用率や業務内容については先行研究で明らかになっている。【目的】法改正後の雇用率や業務内容を調査し、法改正前と比較することを目的とした。【方法】全国の救命救急センター298施設を対象にWEB調査を実施した。【結果】86施設の有効回答(有効回答率29%)を得た。雇用率は、57%であり、先行研究と比較し31%増加していた。(P値<0.05)また、法改正後の特定行為実施率は、静脈路確保39%、アドレナリン投与39%、器具を用いた気道確保10%であった。【結論】法改正後、救急救命士を雇用する医療機関は増加していることが分かった。一方で、医師の働き方改革に伴うタスクシフトの推進に向けた特定行為においては実施率の調査にとどまった。今後、資格要件を十分に生かした院内救急救命士としての活躍に寄与する資料となり得る追加調査の必要があると推察される。
