講演情報

[O39-07]岡山大学病院における病院救急救命士の教育とタスクシェア

*上田 浩平1、佐々木 史哉1、有井 嵩典1、谷口 龍雄1、本郷 貴識1、小原 隆史1、野島 剛1、湯本 哲也1、内藤 宏道1、中尾 篤典1 (1. 岡山大学病院)
新型コロナウイルス感染流行後、当院では救急搬送患者が増加し、それに伴い救急外来業務も増加している。2021年の救急救命士法改正とドクターカーの導入を契機に、救急外来業務と運転が可能な救急救命士を3名採用した。新卒者の採用であるため、教育体制の構築に注力しており、救急救命士、医師、看護師、臨床工学技士、医療事務などの多職種で定期カンファレンスを開催し、病院全体で病院救命士の教育を行っている。教育の成果として、看護師とのタスクシェアを評価するために看護師の救急外来業務を11項目に分けて調査した。7項目で救急救命士とのタスクシェアが可能であることが確認された。これは看護師の業務時間の310分(64%)に相当する。また、医師とのタスクシェアも進んでおり、初期研修医を対象とした救急講習会での指導、臨床研究のデータ抽出などが行われている。当院における救急救命士の役割はますます重要となっている。しかし、病院救急救命士は少なく、院内における雇用や地位に関する課題は依然として残っている。今後は他職種との適切な業務分担や教育の体系化を進め、更なるタスクシェアを目指し、これらの問題に取り組んでいきたい