講演情報
[O4-01]ウレアーゼ非産生菌による尿路感染症に起因した高アンモニア血症の1例
*大塚 恭寛1 (1. JCHO船橋中央病院)
症例は高血圧・心房細動の既往がある92歳の独居女性。居室内に倒れているところを発見され、JCS 300の意識障害として当科へ救急搬送。循環は安定していたが、舌根沈下・シーソー呼吸・SpO2低下を認めた。緊急気管挿管後に意識障害の原因を検索したところ、胸部X線・脳CTには異常所見を認めず、血液検査にて血糖値・電解質・肝機能は正常であったが、アンモニア高値(262 µg/dL)を認めた。詳細不明の高アンモニア血症と診断して緊急入院とし、人工呼吸器管理を含む集中治療を開始したが、この時点で著明な下腹部緊満に気付き、膀胱留置カテーテルを挿入したところ、混濁尿1,400mLが導尿された。以後、全身状態は急速に改善し、翌日に意識は清明まで回復し、アンモニア値は正常化した。第9病日に軽快退院し、経過良好である。なお、尿培養検査にてStreptococcus属が検出され、本例の病態は尿路感染症に起因した高アンモニア血症と診断した。
ウレアーゼ産生菌による尿路感染症に起因した高アンモニア血症の報告例は散見されるが、本例のような非産生菌による例は極めて稀であり、その発症機序を踏まえた文献的考察を加えて報告する。
ウレアーゼ産生菌による尿路感染症に起因した高アンモニア血症の報告例は散見されるが、本例のような非産生菌による例は極めて稀であり、その発症機序を踏まえた文献的考察を加えて報告する。
