講演情報
[O4-04]原因としてCOVID-19感染を疑ったTENの一例
*広瀬 大輝1、永樂 学1、栗原 茉莉子1、原野 康平1、森 ちひろ1、高安 弘美1、中島 靖浩1、前田 敦雄1、林 宗貴1、土肥 謙二2 (1. 昭和大学藤が丘病院、2. 昭和大学病院)
【はじめに】中毒性表皮壊死症(TEN)はさまざまな原因で粘膜を含む全身に紅斑、びらんが多発する重篤な疾患である。近年COVID-19との関連が疑われるTENの報告が稀にある。われわれはCOVID-19診断後に発症したTENの症例を経験した。【症例】70代、女性。アレルギー歴なし。現病歴:X日から感冒症状を自覚。翌日近医でCOVID-19の診断を受け、アセトアミノフェン、モルヌピラビル内服。X+3日水泡形成、表皮剥離、口内炎認め、新規薬内服中止。さらに翌日、救急外来受診しTENの診断で入院。PSL1㎎/kg内服開始も障害面積拡大し、ステロイドパルス施行。その後漸減させながらPSL内服し、自宅退院した。組織診断でも表皮の壊死と表皮下の水疱形成認め、COVID-19感染を誘因とするものと思われた。【考察】COVID-19とTENの関連としてCOVID-19によりTENが誘発されるのみならず、薬剤性TENへの感受性を高めるとする説も報告されている。今後臨床の場においてCOVID-19に関連したTENが増えていくかもしれない。
